年齢を重ねると、唇のくすみが全く気にならないという方は少ないのではないでしょうか。
唇のくすみは顔全体をくすませて見せてしまい、実年齢よりも老けて見える要因になることもあります。 リップアートメイクでは、唇のくすみをカバーすることができます。
リップアートメイクとは
リップアートメイクとは、唇の皮膚に色素を入れる医療行為となります。専用のマシンやニードル(針)を使って、深さ0.04~0.2mm程度の表皮に傷をつけ、そこから色素を入していきます。
リップアートメイクのメリットは、スポーツで汗をかいても食事をしても色落ちすることなく常にいい色をキープできることと、くすみが取れて印象が明るくなり、顔全体のバランスが整うことです。アートメイクは「一定の期間消えない」というメリットを持ちますが、それは「簡単に消せない」というデメリットにもなります。アートメイクの除去は不可能ではありませんが、費用と手間と痛みに耐えることが必要です。カウンセリングで、アートメイク看護師ととデザインやカラーを相談し、納得した上でアートメイクの施術を受けてください。
施術「1週間前」からの保湿がとても大事!
アートメイクは、アフターケアでその後の持ちが変わると言われますが、リップのアートメイクは事前のケアも大切になってきます。せっかく施術をすると決めたアートメイク、アートメイクを入れる時だけでも施術箇所の皮膚状態をよくするとどのような違いがあるのでしょうか?
日常的なケアをすることがいちばんですが、特にリップアートメイク施術1週間前は集中ケア(保湿)をお願いいたします。唇の粘膜は、とてもデリケートな皮膚組織のため、事前の準備で、色素の入り具合、痛みの感じ方まで変わってきます。乾燥している口唇よりもしっかり保湿されている口唇の方が、色の発色もよく、定着もよいのです。
口唇の状態がよいとどんなよいことがあるのかというと、
●定着のムラが最小限になります
●痛み、ダウンタイムの軽減につながります
●回数を少なく定着させることができます
リップアートメイクの定着には施術者の技術やアフターケア、お客さまの肌質などに左右されますが、事前のケアがとっても大切です。口唇の状態が悪い場合(乾燥がひどいなど)、色素の入りが悪く、定着にも影響するため、当日施術者の方でアートメイクが難しいと判断した場合、施術ができない場合もございます。
初めての方の場合、リップアートメイクは、基本2回コースをおすすめさせていただいております。個人差はございますが、リップアートメイクは定着まで平均2回の施術が必要で、1回目でアートメイクの下地をつくり、2回目で希望のカラーにしていく流れとなります。また、口唇は他のパーツよりも皮膚が薄いため、施術後に腫れることもあり、濃い状態が2~3日続きます。
リップアートメイク施術の流れ
①カウンセリング:
アートメイクについてや施術後の注意事項やアフターケアについての説明をいたします。
②医師の診察
アートメイクは医療行為のため診察が必要です。
③デザイン
お客様の希望のイメージを伺い、カラーや形を決めて行きます。アートメイクで入れられるリップカラーは多くの種類があるため、インクを混ぜてご希望に合わせてカラーの調整が可能です。
④麻酔
施術中の痛みを最小限に抑えるため、クリームタイプの麻酔薬を塗布します。
⑤施術開始
麻酔が効き始めましたら、施術を開始します。施術時間は2時間半程度です。
⑤施術完了
1回目の施術直後は、色が濃く発色します。リップに限らず、初めてアートメイクを受ける皮膚は色素が施術部に定着しきらないで、退色してしまう場合が多く、そのため1回目の施術後から1ヶ月経過後、まだらに色味が抜けてきたタイミングで、2回目の施術を推奨しております。
リップダウンタイム
定着には個人差がありますが、一般的なダウンタイムと経過となります。
■施術当日
少し腫れ、ヒリヒリする方もいます。イメージよりも濃い状態。
■2日目
朝が腫れのピークとなります。唇が突っ張り、色素が表面に浮いて色味は1番濃く見える時期です。
■3〜4日目
薄皮が剥けてきます。
■5〜7日目
ほとんど薄皮が剥け終わり、かなり色が薄く、色が無くなったように感じる方もいます。
■2〜3週間後
少し色味が戻ってきますが、引き続き色ムラも感じる方もいらっしゃいます
■1〜2ヶ月後
ここが定着の評価が正しく行える時期となります。定着には個人差があり、色ムラなどが気にある場合には2回目の施術をおすすめしております。2回目で、リップラインの微調整、色ムラの調整、カラーについて再度ご相談の上、施術いたします。
アフターケア
・施術後1週間は、ワセリンをしっかり塗っていただきます。
・施術後 3 日間は刺激物(香辛料)の摂取をお控えください。
・マスクを着用し、紫外線を避けてください。
・施術の刺激により、ヘルペスを発症する場合がございます。
※日本人の半数が単純性ヘルペスのウイルス保持者と言われており、アートメイクの刺激で施術数日後に発症することがあります。 発症した場合ご本人が既にウイルスを持っていたことが考えられ、保菌者の場合 90%の方がリップアートメイクの刺激により 発症いたします。当院のお客様には予防として5日間(1日2回服用)、口唇ヘルペスのお薬を処方いたします。