アートメイクの施術の後、クリニックから渡されるワセリン。
このワセリンにはアートメイク施術後の皮膚を守ってくれる大切な役割があります。ワセリンの塗り方、塗布する期間についてご紹介します。アートメイクは、アフターケアでその後の持ちが変わります、ワセリンを上手に使い、アートメイクをよい状態に保ちましょう!
アートメイク施術後にワセリンを塗るのはなぜ?
施術後、クリニックから渡されるワセリンは、アートメイク後の皮膚にはなくてはならないものです。
3つの理由があります。
色素が流れでてしまうのを防いでアートメイクの持ちをよくする
アートメイクを施術したばかりの皮膚には細かい傷がたくさんあり、とてもデリケートな状態です。傷が完治するまでの施術後1週間は、アートメイクで入れた色素が体の外にに出やすい期間となり、色素がまだ皮膚の内部に定着していないため、汗や水などで流れやすいのです。この期間、施術箇所にワセリンを塗布すると汗や水から皮膚を保護してくれるので、色素が流れ出てしまうのを防いでくれます。
ワセリンは化粧水などのように皮膚の中に浸透はせず皮膚の表面に留るため、ワセリンが皮膚の保護膜の代わりをしてくれます。そのため、皮膚にバリアを張り、汗や水から守ってくれます。アートメイクの色素が出てしまうことを防ぎ持ちをよくするためにも、ワセリンをこまめに塗ることが大切です。
乾燥やかゆみを防ぎ皮膚の回復を促す
アートメイクの施術箇所は細かい傷がついているため、回復してくるとかさぶたなります。かさぶたになると痒みを感じるため、気をつけて意識していないと施術箇所を引っ掻いてしまうことがあります。かさぶたを無理に剥がしてしまうと、アートメイクで入れた色素がかさぶたと一緒に出てしまうのです。そのため、施術箇所はできるだけ乾燥しないように保湿をすることが大切です。
ワセリンそのものには、皮膚にうるおいを与える効果はありませんが、皮膚の内側の水分が蒸発して体外に出てしまうことを防いでくれ、皮膚の保湿に役立ちます。そのため、ワセリンを塗ることで皮膚の乾燥を防ぎ、傷が治る過程でのかゆみを軽減してくれます。
肌を外的刺激から保護してくれる
ワセリンは皮膚の表面に膜を作ってくれるため、水分や雑菌から肌を守ってくれます。アートメイク施術後は感染症や炎症などを引き起こさないよう、ワセリンをこまめに塗ることで雑菌などから施術箇所を守りましょう。
ワセリンの使用方法
施術後1週間はワセリンを塗りましょう。
施術箇所がかさぶたになるまでは、色素が外に出やすいため保護してあげることは、傷の回復にもつながります。できれば、施術後1週間は施術箇所にこまめにワセリンを塗りましょう。皮膚がきれいな状態で回復すれば、アートメイクの色素も皮膚内部に定着し、仕上がりもよくなります。自己判断でワセリンの塗布をやめてしまうと、アートメイクの持ちにも影響することもあります。
ワセリンの正しい塗り方は?
ワセリンを塗る際は、綿棒を使いやさしくていねいに薄く塗ります。ワセリンの量が多すぎると逆にほこりなどが付着しやすくなります。清潔な皮膚にこまめにワセリンを塗布することで、傷ついた皮膚をしっかり保護してあげましょう。
いつ塗ればいいの?
洗顔や入浴時だけでなく、日常的にこまめに塗ることが大切です。また、寝ている間は無意識に触ってしまうこともあるので、寝る前にもワセリンを塗りましょう。
ワセリンは施術後の皮膚を守るだけでなく、アートメイクの仕上がりや持ちをよくするためのアイテムです。施術後1週間はワセリンこまめに塗り、皮膚をよい状態にキープしてアートメイクをより長くよい状態を保ちましょう。