抜け毛やうす毛、ダメージヘアー、フケなどに悩む人は年々増えています。しかし、間違ったヘアーケアで症状を悪化させてしまったり、必要以上に悩んでしまったりしている人もいます。髪の毛のトラブルを予防するためには、髪の毛にかんする正しい知識をもつことが大切です。
フケってそもそも何?
フケは垢と同じで、角質細胞がはがれ落ちたもので、正式には「落屑(らくせつ)」と呼びます。皮膚は基底細胞でつくられると次第に表面に押し上げられて、最終的には細胞核がなくなって死んだ状態(角質細胞)となり、細胞と細胞の結合が緩んではがれ落ちます。
わたしたちの体からは毎日、何十万という角質細胞がはがれ落ちているのです。正常な場合は、細胞が小さすぎてはがれ落ちたフケは目には見えませんが、頭皮が病的な状態になるとフケが目立つようになります。脂肪の多いフケは黄色となり、乾燥して空気を多く含むフケは白くなります。
フケのおもな原因
■シャンプーのし過ぎ
シャンプーをし過ぎたり、一度に使用するシャンプーの量が多すぎると、皮脂や角層のNMF(天然保湿成分)が奪われて、頭皮が乾燥するためフケが出やすくなります。
■頭皮の病気(炎症など)
頭皮が病気を起こすと、病気によって表皮で細胞増殖が盛んになったり、角質の結合が強くなったり、頭皮が荒れて角質が重なってはがれ落ちたり、
脂っぽい黄色いフケが出る場合などは、頭皮が「脂漏性皮膚炎」を起こしていると考えられます。脂漏性皮膚炎を放置すると脱毛の原因となるので要注意です。