こんにちは、smac.シラサカです。
よく皆さまからいただく質問「アートメイクとタトゥの違いについて」今日は書きたいと思います。
アートメイクとタトゥは、手法や使用する器具も違いますが、一番大きな違いは針を入れる深さとなります。これは、ふたつの目的がはっきり異なるためです。
眉毛やリップなど顔の一部分に施術をするアートメイクは、ナチュラルな風合いをつくることが目的となります。一方、タトゥーは入れ墨と同じように、肌の装飾を目的としているため、はっきりとした色合いを出す必要があります。
アートメイクは皮膚の浅い部分に色素を入れるため、1回の施術で色が定着することはほぼありません。アートメイクの施術を受けるときは、2~3回の施術を重ねて、顔になじむ色合いデザインを完成させます。
皮膚は、表面から「表皮層」「真皮層」「皮下組織」と3層状に分かれています。厚さは部位によって0.6mm~3mmと異なっていて均一ではありませんが、その中で表皮は、わずかに0.2mmほどしかありません。
先ほどもご説明いたしましたが、アートメイクは、この「表皮層」に自然な色になるように2~3回に分けて少しずつ色をいれていきます。この「表皮層」は、ターンオーバーを繰り返し、古い細胞を外へ排出しながら、新しい細胞へとどんどんかわっていきます。この時、古い細胞と一緒にアートメイクのインクも外へ出ていくため、時間に個人差はありますが、アートメイクは徐々に消えていきます。
アートメイクと違い、刺青やタトゥーは肌の「真皮層」と呼ばれるところへインクを注入する施術です。真皮層は、表皮層のように細胞の入れ替わりが行われないため、そこに注入したインクは皮膚の内部に留まったまま残り続けます。
アートメイクは時間が経つと徐々に消え、タトゥーは入れると永久に残る、という違いがあります。